Galaxyな彼は、【完】
「彗は、大切な幼馴染でしょ?」
ずっと幼馴染でいるって決めたんだから。
「っ、だな。」
目を逸らして、そういう彗。
これで、いい。
彗に話を聞くと、朝から何も食べてなかったみたいで、急いで炊かれていた白米と、冷蔵庫にあった卵を使ってお粥を作った。
湯気の上がる土鍋を、ダブルベットに1人寝てる彗に持っていく。
「出来たよ。」
声をかけると、嬉しそうに起きあがって、蓮華でお粥を掬う。
ふうふうって十分すぎるくらい冷ましいて、口に運ぶ彗。
猫舌だもんね…
「ん、うまい」
いつもより、とろんと下がっている目尻。
その微睡んでいる様子に、相当しんどいんだろうなって心配になる。
熱だって測ったら、38.5℃もあったし。これ以上上がらなければいいけど。