Galaxyな彼は、【完】



「彗は、大切な幼馴染でしょ?」



ずっと幼馴染でいるって決めたんだから。


「っ、だな。」



目を逸らして、そういう彗。



これで、いい。



彗に話を聞くと、朝から何も食べてなかったみたいで、急いで炊かれていた白米と、冷蔵庫にあった卵を使ってお粥を作った。


湯気の上がる土鍋を、ダブルベットに1人寝てる彗に持っていく。


「出来たよ。」



声をかけると、嬉しそうに起きあがって、蓮華でお粥を掬う。



ふうふうって十分すぎるくらい冷ましいて、口に運ぶ彗。

猫舌だもんね…


「ん、うまい」


いつもより、とろんと下がっている目尻。


その微睡んでいる様子に、相当しんどいんだろうなって心配になる。



熱だって測ったら、38.5℃もあったし。これ以上上がらなければいいけど。

< 153 / 210 >

この作品をシェア

pagetop