Galaxyな彼は、【完】

食欲はあったみたいで、お粥は一気に平らげた彗。



「眠い……」


食べ終わって、すぐ寝てしまいそうになる彗を必死に止める。



「あー!!待って、薬だけ飲んで!」


救急箱に入っていた、錠剤の薬を差し出す。


これを飲まないと熱、下がらないよ?


氷枕とかは寝てから私がすればいいけど、薬だけは飲んでもらわないと。



「飲ませて…」


端正な顔の彗が、目を閉じる。



「はぁ!?」



…もう半分寝てる。



これは時間勝負だ、モタモタしてると寝ちゃう。


寝転んでいる彗の頭を持ち上げて、自分の膝を頭の下に滑り込ませる。



「……ほら、口開けて」



「ん、」


なんとか反応して口が開いた隙に、錠剤を2つ口内に落とす。


「水入れるよ」


ペットボトルを持って、水を流し込む。



ごくん、と彗が薬を飲んだのを確認して、気が抜ける。

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