Galaxyな彼は、【完】


2人と別れて帰ろうと大学内を歩いていたとき、スマホの通知が鳴って確認すると、


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
< 彗         ☎︎ ≡
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大学の駐車場に集合! 16:29


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どういうことかわからないけど、とりあえず大学の駐車場に行ってみると、


「海、こっちこっち」


…明らかにオーラが違う人物が1人で立っていた。


帽子もマスクもメガネもしてるけど、わかりやすく彗だ。


辛うじて人は全くいなかったけど、



「ちょっと彗っ、ダメだよバレるよっ」



大学に入学した時に、2人で交わした約束。


お互いのことを守るためにも、絶対幼馴染であることは口外しないっていうこと。


彗は私が妬まれて何が危害が加わることを危惧してるみたいだけど、本当の私の理由は私みたいな幼馴染がいるってバレたら、彗に何かする人がいるかもしれないから。


「いいから、いいから!」


そう言って私の腕を引っ張って、どんどん駐車場の奥に進んでいく。


ちょっとは、私の話も聞いてよ…

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