Galaxyな彼は、【完】
- 14.君の居場所は -
「海ちゃん、ほんとごめんね。ついに美月まで任せちゃって…」
星野家の家の前、おばさんが申し訳なさそうに私にいう。
「全然大丈夫!気をつけてね」
私は小さくて可愛い手を繋ぎながらそういう。
「美月、海ちゃん困らせちゃダメだよ!」
「わかってるよー」
私の手を握る、小さくて可愛い美月ちゃんが聞き飽きたように返事する。
今日は小学一年生である美月ちゃんの宿題のお手伝いで、彗の撮影現場に行く。
なんでも『家族の職場見学』がテーマらしくて、感想とかインタビューを書くらしい。
おじさんの職場見学を勧めたらしいけど、美月ちゃんの懇願で彗の現場を見に行くことになった。
…そりゃ会社より、芸能人みたいよね。