Galaxyな彼は、【完】


そうだ今日は光の家庭教師してくれる日だった。いつも夜なんだけど、今日は時間が変わって昼になったって、光が言ってた。


「え、妹さん…?」


妹いたの?って、


私と手を繋ぎ、暁月さんのことをじっと見つめる美月ちゃんを見て、不思議そうにいう。


「あ、いえ、…近所の子です」



そういうと納得したような顔をして、美月ちゃんの視線に合わせるようにしゃがんで、


「こんにちは、お名前は?」


って優しく微笑みながら聞く暁月さん。


「ほし、」



「美月ちゃんです!」



星野美月って言いそうになるその声を遮る。



ごめんね、美月ちゃん



でも星野ってそんなにある苗字じゃないし、怪しまれるかもしれないから。


「どこかお出かけするの?」



優しく聞く暁月さん。


暁月さんって子供好きなんだ


すごく人見知りな美月ちゃんも、すんなり話してたし。


「うん!お兄ちゃん見にいく!」


このままだとボロが出てしまいそうで、冷や汗が垂れる。
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