Galaxyな彼は、【完】



「私と彗は違うかな…」



悲しいけど、ずっと一緒にいてもラブラブとは限らないんだよ。


「じゃあお兄ちゃんのお嫁さんにはなってくれないの?」


その言葉に、どきんと胸が沈む


「うん、お嫁さん、には、ならないかな…」


動揺を隠せずに、そう答えるとあからさまに残念そうな顔をする美月ちゃん



「えー!私、海お姉ちゃんが本当のお姉ちゃんになってくれたら嬉しいのに!」



きゅうん。



本当の天使がここにいるよ。いや、妖精さんなのかな?


「ふふ、今も本当のお姉ちゃんだと思っていいんだよ?」


ふわふわしてる猫っ毛の頭を撫でると、嬉しそうに微笑むの。



ああ、可愛い。



「海、美月!」



たくさんのスタッフさんを掻き分け、衣装のブレザー姿で、こちらへ駆け寄ってくる彗。
< 182 / 210 >

この作品をシェア

pagetop