Galaxyな彼は、【完】
「私と彗は違うかな…」
悲しいけど、ずっと一緒にいてもラブラブとは限らないんだよ。
「じゃあお兄ちゃんのお嫁さんにはなってくれないの?」
その言葉に、どきんと胸が沈む
「うん、お嫁さん、には、ならないかな…」
動揺を隠せずに、そう答えるとあからさまに残念そうな顔をする美月ちゃん
「えー!私、海お姉ちゃんが本当のお姉ちゃんになってくれたら嬉しいのに!」
きゅうん。
本当の天使がここにいるよ。いや、妖精さんなのかな?
「ふふ、今も本当のお姉ちゃんだと思っていいんだよ?」
ふわふわしてる猫っ毛の頭を撫でると、嬉しそうに微笑むの。
ああ、可愛い。
「海、美月!」
たくさんのスタッフさんを掻き分け、衣装のブレザー姿で、こちらへ駆け寄ってくる彗。