Galaxyな彼は、【完】


「あ、こんにちはっ」


ぺこってお辞儀をするけど、私のこと覚えててくれたんだ。


「海ちゃんだよね?」


名前まで覚えられてたなんて…って少し驚く


「はい。」



「彗くんってさ、本当にかっこいいよねぇ」



「え、?」


突然の言葉に耳を疑う。


だってまだ会って二回目、で突然この会話だよ?



「誰にでも、分け隔てなく優しいし」



「…そうですね」



「海ちゃんって彗くんのこと好きでしょ?」



見透かしたような目に、返す言葉を失う。



やっぱり少し棘のある言い方に聞こえるのは私だけ?


「この仕事してたら人間観察が趣味でなんとなく分かっちゃうんだよねぇ」



ただの幼馴染とは思ってないよね?、って挑発的に笑われる。

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