Galaxyな彼は、【完】


いつもとは違う、なんとも言えない気まずい空気。


公園に2人きり、冬の夜の空気がやけに刺さる。



「はい…すみません、でした、」


「うん、びっくりした。…あれは本当?」



そうだよね。びっくり、するよね。


だってテレビでいつも見てる人が、目の前に突然現れたんだもん。しかもバイト先の後輩の幼馴染だなんてね。



「はい。…彗とは幼馴染です。ずっと隠しててごめんなさい」


暁月さんの目を見て、素直に頭を下げる。


「そっか。もしかして海ちゃんが言ってた、ずっと好きな人って星野彗?」


その言葉に、心がぐわっと大きく動くのが分かった。



「……はい」



「…なんか点と点が繋がったなぁ」


納得したように、夜空を仰いでそう呟く。


どこか切ない表情にも見えるのは、きっと見間違いじゃない。
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