Galaxyな彼は、【完】
「…え?」
いや、そんなわけ、理解が全然追いつかない。
「海のこと、1人の女性として好き。」
そんな言葉に頭はもう真っ白。
やけに色っぽいその目は逸らすことを許してくれない。
「な…何言って、…か、勘違いだよ」
そんなわけないんだよ。
落ち着け、落ち着け、
きっといつもの天然で、気まぐれで、タラシが発動しただけだよ。
期待するだけ、無駄なんだよ。
「今、海にキスしたい」
「なっ、」
その言葉に顔が真っ赤になるのが分かった。
「これでも勘違い?」
撫でるような甘い声に、胸が熱くなる。
「っ、そんな、意味分かんないっ、」
「分かんない?」
悲しそうに、頭を傾けてそう問いかけてくる国宝級イケメン。