Galaxyな彼は、【完】
- 3.大好物はシチュー -
雑誌の表紙、おしゃれな衣装を着て、綺麗なヘアセットをして、王子様のような笑顔で写る彗。
…やっぱり輝かしい別世界の人だって実感する。
「あ、星野彗のファン?」
後ろから声をかけられて振り返ると、暁月(あかつき)さんが立っていた。
そうだ、バイト中だって忘れてた。
私は、週に3回、コンビニでバイトをしている。雑誌の品出しをしてたんだけど、表紙に写る彗に思わず手が止まってしまってた。
「いや、そう言うわけじゃないんですけど…」
「かっこいいよねぇ。俺もこれくらいかっこよくなりたい。」
腕を組んで羨ましいわぁって、笑う。
暁月さんもそれなりにイケメンだと思うけど。
「…はい、かっこいいですね」
無意識に呟いてしまうほど、彗はかっこいい。
もう芸術品みたいに綺麗な顔なんだから。