Galaxyな彼は、【完】
- 5.やっぱりトップアイドル -
7月の土曜日。
人混みの中、大きい会場を前に息を呑む。
「ここか…」
周りには若くて可愛い女の子たちがたくさんいて、みんなStellaのグッズを持ち歩いている。
…改めて、彗のいる世界の凄さを実感する。
彗にもらったチケットを握りしめて、いざ会場に入ると
夜空に見立てられたプラネタリウムみたいなステージ。
たくさんのスタッフや警備員、
数万人のファン。
この空間全てがStella5人のためだけにあって、
彗の作る世界へ閉じ込められた感覚になった。
「みんな楽しむぞー!」
たくさんの歓声の中、彼らだけに当てられるスポットライト、煌めきが散りばめられた衣装で登場したStella
「うぅ、やばい…よぉ」
「本当に生きてたんだ…っ、」
両サイドのファンの子が号泣し始めてしまった。
Stellaはすごい。
こうやってコンサートで見れるだけで、泣いてしまう人がいるほどすごい人たちなんだ。
ポップで可愛いラブソングから、色気のあるダークな曲まで歌い上げた彼ら。