Galaxyな彼は、【完】
私の部屋と彗の部屋の窓は同じ位置にあり、カーテンをしない限り、中が覗けてしまうほど近くに隣接している。
昔はよく窓から渡ってお互いの部屋を行き来してた。
「ごめん、カーテン閉め忘れて、電気つける時多いよな。」
申し訳なさそうに、眉を下げる彗。
「いいよ、私もカーテン閉め忘れてるし。」
爆睡してて起きない時もあるし。
「てか、また髪染めたんだね。」
この前まで、金髪だったのに、黒髪のサラサラヘアーになっていた。
彗ならどんな髪型も似合うよね。
金髪からよくこんな綺麗に色入るなぁ。
「ん、ドラマ始まるから。」
ドラマは高校生のバスケ部を舞台とした青春ストーリーらしい。ゴールデンタイムの連ドラで、彗はメインキャストの1人。
高校生役だから金から黒にしたんだ。
「俺、金髪のが似合う?」
髪を触りながらそういう彗。
「んー、彗はイケメンだからなんでも似合うよ」
ほんと憎いほどイケメン。