Galaxyな彼は、【完】
「なんだよそれ、そんなこと自分で思ったことねぇー」
そう言って、笑う顔でさえ、国宝級にイケメンなんだけど…
まあ彗のことだから、本当に自分のこと普通だと思ってるんだろうなぁ…
「それ周りの人に言わない方がいいよ」
「なんで?」
きょとん、って顔。
彗の美的センスはどうなってるのか。
「うらまれるよ」
みんなが羨む顔なんだから。
彗の顔になりたい人は星の数ほどいるはず。
「てか、髪、よく傷まないね。」
「たっけえ、シャンプー使ってるから」
そう言って、笑って手でお金のマークを作る彗。
「うわぁ、芸能人みたい」
「芸能人だわっ」
相変わらず無邪気な彗に思わず笑みが溢れる。
どれだけ売れても、忙しくても、彗は全然変わらない。
…私の好きな彗のままだ。
「私も髪染めようかな」
ずっと染めたことないし。漆黒って感じの真っ黒な髪もちょっと芋っぽいよね。