Galaxyな彼は、【完】
- 7.好きな人は、いない -
バイトが終わり、彗に電話をかける。
確か、明日は仕事終わるの早いー!って喜んでたはずだから、出ると思うんだけど。
『もしもし』
呼び出し音が消えて、いつも通りのハスキーな声。
「彗、今家にいる?」
『…へ?あ、うん』
…なんか、変な間があったけど家にいるんだよね?
なんか後ろザワザワしてない?
「じゃあ今バイト終わったから次履修する授業の一覧、渡しに行っていい?」
やっと後期のシラバスが公開されて、私は彗の通いやすい授業を探して、履修登録を済ませた。
今回は全休も作ることができたし。
とりあえず彗にどういう授業か、っていうのだけは説明したい。
『え…あー、また今度』
そういう彗に、思わず固まる。
だって、
「ごめん…もう着いちゃった。」
仕事がなければ基本家にいて寝てるから、断られるなんて思っても見なくて確認する前にマンション前に来てしまった…