Galaxyな彼は、【完】
「…光、寝ちゃったね。」
後部座席を確認すると寝ている光の姿。
「相当疲れてたんだろ。」
「本当にありがとう」
前を見て運転する彗の横顔に話しかける。
「海のためならいつでも、どこでも行くから」
柔らかく微笑みこっちを向いて、一瞬だけ交わった視線。
真っ暗な中、車窓から入ってくる街灯だけが彗の綺麗な凹凸を妖艶に照らす。
「っ、…またそんなこと言って、」
「いっつも俺だけ頼ってばっかだと情けねえじゃん?」
「っ、そんなことないよ、」
「もっと、俺を求めて。」
そんな爆弾発言を落とす彗。
「っ、それはきっと変な意味になるよっ」
「あれ?俺、言葉ミスった?」
ははっ、なんかやばい意味になってる?なんて笑って聞いてくる。
ほんと、人の気もしらないで…
でもいつまでも変わらないで、いたい。