ずっと、そばにいるよ2
話し合い
美優はストレス性の胃潰瘍との診断が下り、3日間絶食の指示が出て、点滴で栄養を取っている。
航也が点滴の確認をしていると美優の目が覚める。
「美優、起きたか?」
目覚めた瞬間、顔をしかめて胃の辺りを抑えている。
「美優、痛いの?」
「…ちょっとだけ…でも大丈夫…」
苦しそうに答える。
「美優…大丈夫じゃない時は大丈夫って言わないよ。痛み止め入れようか?」
「…うん」
「素直でよろしい。今取ってくるからね」
航也はすぐに出て行って、トレーを持って来た。
点滴の側管から入れてくれるから痛みはない。
「…ふぅ〜」
しばらくすると痛みが引き、安堵のため息が出る。
「痛み引いてきたか?」
「うん、だいぶ…」
「そっか、痛かったな…」
航也は美優の額の汗をぬぐってくれる。
美優がニコッと微笑む。
航也は美優の頭を撫でながら話し掛ける。
「ねぇ、美優?本当は自覚症状があったんじゃないのか?怒らないよ。俺は美優の体がただただ心配なの」
「……」
「俺には言えない?」
「…だって航也毎日毎日忙しいし、華のことも他の患者さんもたくさんいるのに、私ばかり迷惑かけられない…航也が疲れちゃう…」
「そんなこと考えてたの?
美優は優しいな、ありがとうな。でもさ、俺は美優が何も言わなかったり、我慢してる方が心配で心配で仕事にならなくなっちゃうよ。美優が我慢すればする程、俺の心配が増えちゃうの…迷惑って言ってるんじゃないよ、美優が辛い思いしてたら、俺も辛くなっちゃうってこと。忙しいのは俺にとって当たり前のことなの、俺や看護師に気を使って、美優の具合が悪くなったら元も子もないだろ?前にも言ったけど、もっと美優に頼って欲しいの…俺の気持ちわかってくれる?」
「本当に…迷惑にならない?」
「ハハ、美優が我慢してる方が俺は嫌だな…何のために医者やってるんだろって悲しくなっちゃう(笑)」
「うん…ちゃんと言うようにする…」
その時、レントゲン検査を終えた華が病室に帰って来た。
「あ、航也来てたんだね。今、レントゲンの検査してきたよ。あれ…なんか2人で大事な話してる最中だった?」
華が申し訳なさそうに聞いてくる。
「いや、大丈夫だよ。美優が我慢してたら俺が医者やってる意味なくなっちゃうよって話してたとこ(笑)」
察しの良い華がすぐさま状況を汲み取る。
「そっか。美優本当だよ?私も美優が我慢して辛そうにしてると、美優の為に何もしてあげられない自分を責めちゃうもん。美優には、私達がそばにいるよ?ずっとずっと美優のそばにいるから、だからもっと甘えて?翔太もさ、あぁ見えて美優にもっと頼って欲しいみたいだよ。俺って先生として頼りないかな?っていつも私に聞いてくるもん。みんな思ってること一緒だよ。ね、航也?」
「そうそう。ホントな」
「うん…みんな…ありがとう。大好き…」
「みんなも美優が大好きだよ!」
華が美優を優しく抱きしめる。
「あれ?美優少し熱くない?」
華の言葉に航也の顔色が医者モードになる。
「美優、ちょっと長く話し過ぎたな、ごめんな。熱測ろう」
ピピピッ
「38.3か…解熱剤入れてるんだけどな、まだ胃潰瘍の影響だろうから、ゆっくり休みな」
航也が点滴の確認をしていると美優の目が覚める。
「美優、起きたか?」
目覚めた瞬間、顔をしかめて胃の辺りを抑えている。
「美優、痛いの?」
「…ちょっとだけ…でも大丈夫…」
苦しそうに答える。
「美優…大丈夫じゃない時は大丈夫って言わないよ。痛み止め入れようか?」
「…うん」
「素直でよろしい。今取ってくるからね」
航也はすぐに出て行って、トレーを持って来た。
点滴の側管から入れてくれるから痛みはない。
「…ふぅ〜」
しばらくすると痛みが引き、安堵のため息が出る。
「痛み引いてきたか?」
「うん、だいぶ…」
「そっか、痛かったな…」
航也は美優の額の汗をぬぐってくれる。
美優がニコッと微笑む。
航也は美優の頭を撫でながら話し掛ける。
「ねぇ、美優?本当は自覚症状があったんじゃないのか?怒らないよ。俺は美優の体がただただ心配なの」
「……」
「俺には言えない?」
「…だって航也毎日毎日忙しいし、華のことも他の患者さんもたくさんいるのに、私ばかり迷惑かけられない…航也が疲れちゃう…」
「そんなこと考えてたの?
美優は優しいな、ありがとうな。でもさ、俺は美優が何も言わなかったり、我慢してる方が心配で心配で仕事にならなくなっちゃうよ。美優が我慢すればする程、俺の心配が増えちゃうの…迷惑って言ってるんじゃないよ、美優が辛い思いしてたら、俺も辛くなっちゃうってこと。忙しいのは俺にとって当たり前のことなの、俺や看護師に気を使って、美優の具合が悪くなったら元も子もないだろ?前にも言ったけど、もっと美優に頼って欲しいの…俺の気持ちわかってくれる?」
「本当に…迷惑にならない?」
「ハハ、美優が我慢してる方が俺は嫌だな…何のために医者やってるんだろって悲しくなっちゃう(笑)」
「うん…ちゃんと言うようにする…」
その時、レントゲン検査を終えた華が病室に帰って来た。
「あ、航也来てたんだね。今、レントゲンの検査してきたよ。あれ…なんか2人で大事な話してる最中だった?」
華が申し訳なさそうに聞いてくる。
「いや、大丈夫だよ。美優が我慢してたら俺が医者やってる意味なくなっちゃうよって話してたとこ(笑)」
察しの良い華がすぐさま状況を汲み取る。
「そっか。美優本当だよ?私も美優が我慢して辛そうにしてると、美優の為に何もしてあげられない自分を責めちゃうもん。美優には、私達がそばにいるよ?ずっとずっと美優のそばにいるから、だからもっと甘えて?翔太もさ、あぁ見えて美優にもっと頼って欲しいみたいだよ。俺って先生として頼りないかな?っていつも私に聞いてくるもん。みんな思ってること一緒だよ。ね、航也?」
「そうそう。ホントな」
「うん…みんな…ありがとう。大好き…」
「みんなも美優が大好きだよ!」
華が美優を優しく抱きしめる。
「あれ?美優少し熱くない?」
華の言葉に航也の顔色が医者モードになる。
「美優、ちょっと長く話し過ぎたな、ごめんな。熱測ろう」
ピピピッ
「38.3か…解熱剤入れてるんだけどな、まだ胃潰瘍の影響だろうから、ゆっくり休みな」