恐怖のギロチン回避! 皇太子との婚約は妹に譲ります〜
44話
「カサンドラ、シュシュ、いい加減に起きなさい」
「はい? ……あ、お、お祖母様おはようございます。こちらに来てくださったのですね……ありがとうございますぅ」
まだ起き抜けで眠そうなカサンドラと、隣のシュシュは起きたものの、体を動かすのが辛そうだ。
「イッ⁉︎ ……おはようございます。イテテ……昨日、冒険で筋肉痛です――クゥ!」
昨日。森の中を逃げるスライムを追っかけ、倒しながら動き回り、普段使わない筋肉を使ったからか。カサンドラとシュシュは翌日、筋肉痛になっていた。
「「痛いです」」
「そうだろうね。討伐クエストは魔物を倒すために気も張るし、体も余計に動かすから、慣れていないとしんどくなる」
「はい……お祖母様のいう通りです。でも、昨夜ギンさんと約束したので彼の家に向かいます。いま着替えますのでお待ちください」
ベッドを抜け出して、カサンドラは服に手をかける。
ガタッと、テーブルに座っていたアオはタヌキの姿のまま、慌てて背を向けた。その慌てたアオの姿がモフモフと可愛くて、カサンドラは笑ってしまった。
「笑うなよ」
「だって可愛から……アオ君、一緒に眠ってくれてありがとう。怖い夢も見ず、ぐっすり眠れました」
アオの体温は温かくて、モフモフが気持ちよかった。背を向けたままアオは首を振った。
「いいって、オレも爆睡したから」
「はい、私も爆睡しましたぁ~ドラ様、髪型はどうしますか?」
「そうね、昨日と同じで動きやすい髪型がいいわ」
「かしこまりました」
シュシュに髪を上げてもらい、昨日着ていた動きやすい服に着替え、生活魔法のクリーンをかけて服と体を一度に浄化した。
「アオ君も、クリーンの魔法をかけます?」
「おう、かけて欲しい。隣の部屋で着替えてくる」
自分の服を口に咥えて、部屋に入っていった。
しばらくして人型になったアオが出てくると、カサンドラはクリーンの魔法をかけた。
アオの服の汚れが消えて、どことなしか体もスッキリしたのだろう、自分の体を仕切りに見ている。
「へぇ、これ便利な魔法だな。オレでも覚えられるかな?」
「ええ、生活魔法は魔力量が少なくても使えますから……アオ君にも使えますわ」
「ああ、使えるね。帰ったら、タヌっころにコツを教えてあげよう」
「本当ですか! 魔女様、お願いします」
アオが嬉しそうで、カサンドラとシュシュも見ていてうれしくなった。
お祖母様とギンの家に向かうため、朝食をさっと済ませて、カサンドラ達は彼の家に向かった。3限隣の彼の家の前ではソワソワしながら、ギンがカサンドラ達の到着を待っていた。
♱♱♱
近付く足音が聞こえたのか、ギンがこちらを向いた。アオは「よっ」と手をあげて、カサンドラ達は頭を下げる。
「お、おはよう……ございます」
「おはようございます、ギンさん。あの後、弟さんの体調はどうでしたか?」
カサンドラの質問に、ギンは目を見開き。
「聞いてくれよ、スゲェ……不思議なことが起こったんだ! アオとカサンドラ様が帰ったあと、ラハに何もなくてさ……久しぶりに眠れたみたいなんだ」
嬉しそうに笑いながら、ギンは話した。
「はい? ……あ、お、お祖母様おはようございます。こちらに来てくださったのですね……ありがとうございますぅ」
まだ起き抜けで眠そうなカサンドラと、隣のシュシュは起きたものの、体を動かすのが辛そうだ。
「イッ⁉︎ ……おはようございます。イテテ……昨日、冒険で筋肉痛です――クゥ!」
昨日。森の中を逃げるスライムを追っかけ、倒しながら動き回り、普段使わない筋肉を使ったからか。カサンドラとシュシュは翌日、筋肉痛になっていた。
「「痛いです」」
「そうだろうね。討伐クエストは魔物を倒すために気も張るし、体も余計に動かすから、慣れていないとしんどくなる」
「はい……お祖母様のいう通りです。でも、昨夜ギンさんと約束したので彼の家に向かいます。いま着替えますのでお待ちください」
ベッドを抜け出して、カサンドラは服に手をかける。
ガタッと、テーブルに座っていたアオはタヌキの姿のまま、慌てて背を向けた。その慌てたアオの姿がモフモフと可愛くて、カサンドラは笑ってしまった。
「笑うなよ」
「だって可愛から……アオ君、一緒に眠ってくれてありがとう。怖い夢も見ず、ぐっすり眠れました」
アオの体温は温かくて、モフモフが気持ちよかった。背を向けたままアオは首を振った。
「いいって、オレも爆睡したから」
「はい、私も爆睡しましたぁ~ドラ様、髪型はどうしますか?」
「そうね、昨日と同じで動きやすい髪型がいいわ」
「かしこまりました」
シュシュに髪を上げてもらい、昨日着ていた動きやすい服に着替え、生活魔法のクリーンをかけて服と体を一度に浄化した。
「アオ君も、クリーンの魔法をかけます?」
「おう、かけて欲しい。隣の部屋で着替えてくる」
自分の服を口に咥えて、部屋に入っていった。
しばらくして人型になったアオが出てくると、カサンドラはクリーンの魔法をかけた。
アオの服の汚れが消えて、どことなしか体もスッキリしたのだろう、自分の体を仕切りに見ている。
「へぇ、これ便利な魔法だな。オレでも覚えられるかな?」
「ええ、生活魔法は魔力量が少なくても使えますから……アオ君にも使えますわ」
「ああ、使えるね。帰ったら、タヌっころにコツを教えてあげよう」
「本当ですか! 魔女様、お願いします」
アオが嬉しそうで、カサンドラとシュシュも見ていてうれしくなった。
お祖母様とギンの家に向かうため、朝食をさっと済ませて、カサンドラ達は彼の家に向かった。3限隣の彼の家の前ではソワソワしながら、ギンがカサンドラ達の到着を待っていた。
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近付く足音が聞こえたのか、ギンがこちらを向いた。アオは「よっ」と手をあげて、カサンドラ達は頭を下げる。
「お、おはよう……ございます」
「おはようございます、ギンさん。あの後、弟さんの体調はどうでしたか?」
カサンドラの質問に、ギンは目を見開き。
「聞いてくれよ、スゲェ……不思議なことが起こったんだ! アオとカサンドラ様が帰ったあと、ラハに何もなくてさ……久しぶりに眠れたみたいなんだ」
嬉しそうに笑いながら、ギンは話した。