愚かな妹
全てを脱ぎ去って、ありのままの姿になる。
ベッドに移動し、彼もまた同じように下履きを脱ぎ、そのまま性器を私の秘部に擦りつけた。半分ほど押し込まれた時、さぁと血の気がひいた。彼の肩を両手で押して、おそるおそるきいた。

「……つけた?」

彼はにやぁと嫌に笑った。悪魔みたいな顔で。


***

「伊織の海外転勤寂しいけど、まじでおめでとう!!今日は私のいきつけで好きなだけのんで」

気前のいい同期が今からご馳走してくれるという。
両親にもメールで今日の帰りは遅くなるからご飯はいらないっていうメールと、この間知り合ったばかりの彼氏に今日は帰りが遅くなるから会えないと同じく連絡した。
知り合いにも満たない男であるが。

「ええ。ありがとう。店潰すくらい飲むわ」

「目が本気なんですけど」

同僚との帰り道、家に向かう方面とは逆の方向にその店はあるという。駅の改札口を通って、いつもと反対側の乗り場に向かう。それだけで新鮮なちょっとわくわくした気持ちになった。
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