愚かな妹
***

初めての圧迫感と異物感、そして恐怖が胸に渦巻いていた。
大きくて厚い手のひらで私の腰を掴むと、お構いなしに子宮を突き上げる。
怖くて悍ましくてまるで食べられる感覚に涙が吹き出る。

「泣いてる?かわいいね」

「ひぅ、もう、抜いて、やめてよ」

「やめないよ」

「やあ!!やだやだやだ!!」

むき出しの乳房をべろん、と舐められ弓なりに背中が反った。それに気をよくした彼がむしゃぶるようにわざとじゅりりと音をあげる。
そして救いのないようなことをいうのだった。

「伊織はいまだ抱かせてくれないし、本当に正反対だな」

「え…」

「俺たちの方が濃い仲なんだぜ詩織ちゃん」

「……嘘」

そんなの嘘だ。彼氏とキスしたとか聞いたとき、顔を赤らめたり、セックスしたのか聞いても照れたようにごまかすだけだったのに。だからこそ欲しがったのに。
あんなに姉に大切にしてもらっているならいい人なのに!!

「………はあ、いきそ」

耳元で吐息交じりに出た彼の言葉はまるで死刑宣告のようで。
身体をそのまま倒し、ぴったりと汗ばんだ肌が重なる。さっきまでの悦楽はなく、ただただ思い知った事実に叫びたくなる。

腰を一定調子のリズムから、どんどん粗ぶって雄を叩きつけられる。彼の身体が痙攣した後、子宮にどろりと呪いのように絡みついた。それは何度も続いた。
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