いつどこで誰が何をした


ーー


ルール
あなたのクラスに転送します。
21時にメールを送信します。
24時までに内容に答えてこのトークルームに返信してください
※無効内容があります。

今回の文:
「いつ・どこで・誰が・何をした」

あなたの内容
「どこで」


ーー


21時
『8』から送られてくる、そろそろ見慣れてきたこの文章。


どこで、か。
どうしようか。
割と難しくないのが当たったな。

…この際だ。
また実験してみよう。
もちろん危険のない程度にね。


どこで
とはどこまでの範囲が許容なのか。

今までで一番細かい指定だったのは、保健室や校長室などの部屋の名前を指定されていた時。
逆に一番大まかだったのは梅原の時の『学校』だった。

どこまで細かいのが許されて、どこまで広いのが許されるのか。
牧村が宇宙はダメだったって言ってたよな。
じゃあ…


『日本で』
あ、いけるんだ。
送信ボタンが出てきた。
しかし送信せず、一旦消す。
送信ボタンが消える。

『自宅で』
あれ…だめなの?
送信ボタンが出てこない。

『隣町の公園で』
だめだ。

『駅前のレストランで』
これもダメ。

『学校の裏山で』
あ…行ける。

学校が関連してないとダメな感じ?


もーなんなんだよこのご都合ゲームは。
こういうところの詰めは甘いんだな。
おそらく犯人の目の届かないところにいかれると困るんだろう。

…ってのも踏まえて考えると、やっぱりクラス内に犯人がいる可能性が高くなる。


「…いつどこで、誰が…何をした…」


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