いつどこで誰が何をした
僕らは『普通』に甘えていたんだ。
明日会える。明日が必ず来る。
そう信じてやまなかった。
大切な人は当たり前に生きていて、自分も同じだと。
いつかその時が来たら想いを伝えようと、当たり前のように先送りにしてきた。
でも、明日は必ず来るわけではない。
大切な人が必ず生きているわけではない。
それに気づかされた今、あの枕崎でさえ、後先考えずに計画性のない言葉を彼女に伝えている。
そして山野でさえ、枕崎が死ぬかもしれない未来に怯えている。
人は『普通』の毎日を、人間らしく当たり前に生きている時よりも
死を目前にして、それでも足掻き、生き抜こうとがむしゃらになる時の方が…断然、美しいらしい。