いつどこで誰が何をした
「…誰が笑ったのか。なぜ急にこんな内容になったのか。誰が『誰か』を入力したのか…。わからないことばかりだわ」
……。
おそらく
「『誰かが』を入力したのは多分犯人だ」
「犯人?」
「あいつはこのゲームをそろそろ終わらせるつもりたんだ」
「あいつって?」
「え?」
「今あいつって言ったじゃない」
「ああ、だから犯人のことだよ」
「ややこしい言い方しないでよ」
「なんでもいいだろ」
「はぁー」
「はぁー」
2人揃ってため息をつく。
やっぱ柿田とは合わん。
「とにかく、ゲームは終盤に向かってる。『誰かが』を入力したのは、一気に人数を減らすためだったのかもしれない」
運良く2人で済んだけど、次々と挑戦して多くの人が死んでいたかもしれない。
それに、もし失敗していたら本当に柿田のチームが全員死んでいたかもしれない。
……ん?
柿田のチームが…全員…?
あ、いや、そうか。
「ちょっと」
「…なんだよ」
「なんだよじゃないわよ、急に黙りこくらないでよ」
「考えてたんだよ」
「声に出しなさいよ」
「うるさいな、なんでもいいだろ」
………。
「…多分」
「なに?」
……
「犯人は…やっぱり詰めが甘いみたいだ」