いつどこで誰が何をした



次に気づいたのは久遠さんかな。
後ろから息を飲む声が聞こえた。


目に映る光景。
僕は出したことのないような力のない声で名前を呼んだ。

「のの…む、ら…」



その時

「きゃああああああああ!!!」

誰かが叫んだ。
みんなが一斉に顔をあげた。



そして

動かなくなった。







この日
この瞬間

僕たちの形だけの『当たり前』は

がらがらと汚い音を立てて

崩れ落ちた。








< 42 / 334 >

この作品をシェア

pagetop