初めての恋はあなたとしたい
「カッコいいな」
隣で夏木くんがぼそっと呟いた。
私も思わず小さく頷いた。
拓巳くんはここに到着する限り広報の私が対応にあたるとわかっていただろう。
集まった記者に説明したのは私への説明とも受け取れた。なぜなら彼はずっと私の目を見て話していたから。
女優さんとの誤解が解け、大切にしたい人と表現され私は今まで悩んでいたのが嘘のように気持ちが浮上した。
拓巳くんがこの場を後にし、記者らが一斉にいなくなったのを確認し、私たちも事務所に戻った。
通常業務に戻り、お昼にスマホを確認すると拓巳くんからメッセージが届いていた。
【心配させてごめん。なかなか時間が取れなくて電話できなかった。直接話がしたい。今日何時でもいい。終わったら連絡が欲しい】
待ちに待った彼からの連絡。
本当は帰国前に一言でいい、安心させて欲しかった。でも彼はさっき記者の前ではっきり言ってくれた。その言葉に嘘は感じなかった。むしろ私がいるのに気がついていた。そんなところで放った言葉はまるで私に言っているようだった。
私は【終わり次第連絡します】とだけ返信をした。
隣で夏木くんがぼそっと呟いた。
私も思わず小さく頷いた。
拓巳くんはここに到着する限り広報の私が対応にあたるとわかっていただろう。
集まった記者に説明したのは私への説明とも受け取れた。なぜなら彼はずっと私の目を見て話していたから。
女優さんとの誤解が解け、大切にしたい人と表現され私は今まで悩んでいたのが嘘のように気持ちが浮上した。
拓巳くんがこの場を後にし、記者らが一斉にいなくなったのを確認し、私たちも事務所に戻った。
通常業務に戻り、お昼にスマホを確認すると拓巳くんからメッセージが届いていた。
【心配させてごめん。なかなか時間が取れなくて電話できなかった。直接話がしたい。今日何時でもいい。終わったら連絡が欲しい】
待ちに待った彼からの連絡。
本当は帰国前に一言でいい、安心させて欲しかった。でも彼はさっき記者の前ではっきり言ってくれた。その言葉に嘘は感じなかった。むしろ私がいるのに気がついていた。そんなところで放った言葉はまるで私に言っているようだった。
私は【終わり次第連絡します】とだけ返信をした。