北沢くんのハレ!
日常
俺はこれから高校生になろうとしているごくごく普通の陰キャである。
そんな普通より下の学校生活を9年間送っていた俺。
何故かというと俺は小学生から人付き合いが人一倍下手くそだったからだ。
いつもいつも言葉にしようとしてもそれを口で発することが出来ない。
いや出来ないんじゃないもう半分諦めていたのかもしれない。
だから俺は人と関わるのをやめ勉強に明け暮れていた。
でも彼女だけは違かった。
「ここってどうやるの? 北沢くん勉強得意なんでしょ?」
「え、あ、うん。ここはこうして....」
「流石、勉強だけが取り柄な北沢くん」
彼女は幼稚園からの幼なじみの町田さん。
町田さんは別の県から夏の終わり頃に俺のいる幼稚園に転園してきた。
最初はあまり話さなかったけれど気づけば日常的に会話するほどの仲になっていた。
小学校を卒業したあとも町田さんとは中学校でも良く話していた。
当たり前だが中学校でも引き続き友達が出来るなんてこともなければ青春のせの字すら見当たらなかった。
それでも俺には町田さんが居たから何となく学校生活を送れていた。
でも中学校を卒業すれば町田さんともお別れでこれからどうすればいいか悩んでいた。
だがしかし....
「中学校最後の期末テスト、また北沢くんが一位なのね」
「まぁな、勉強だけが取り柄なもんで」
「流石だね、高校でも勉強取り柄マシーンで頑張ってね」
「なんだよそれ。そういえば町田さんってどこの高校に行くの?」
「私は北沢くんみたいに勉強だけマシーンは嫌だからそこそこの学校に行こうかなと」
「おい、だからなんだよそのマシーンは! んでどこなんだよ」
「柯ヶ丘第一学園《くきがおかだいいちがくえん》だよ」
「え?」
「え?」
そして今に至る。
まさかの同じ学校とは、嬉しくないような嬉しいような。
でも町田さんがいるなら高校もぼっち回避は確実だな。
「おはよう! 相変わらず顔が暗いなぁ」
「おはよう。なんだ朝から悪口なんて。あれだな、町田さんは悪口マシーンか」
「いいね! それ!」
「いいのかよ」
そんな小学生から続けてるたわいもない話をしながら俺たちは門をくぐった。
そんな普通より下の学校生活を9年間送っていた俺。
何故かというと俺は小学生から人付き合いが人一倍下手くそだったからだ。
いつもいつも言葉にしようとしてもそれを口で発することが出来ない。
いや出来ないんじゃないもう半分諦めていたのかもしれない。
だから俺は人と関わるのをやめ勉強に明け暮れていた。
でも彼女だけは違かった。
「ここってどうやるの? 北沢くん勉強得意なんでしょ?」
「え、あ、うん。ここはこうして....」
「流石、勉強だけが取り柄な北沢くん」
彼女は幼稚園からの幼なじみの町田さん。
町田さんは別の県から夏の終わり頃に俺のいる幼稚園に転園してきた。
最初はあまり話さなかったけれど気づけば日常的に会話するほどの仲になっていた。
小学校を卒業したあとも町田さんとは中学校でも良く話していた。
当たり前だが中学校でも引き続き友達が出来るなんてこともなければ青春のせの字すら見当たらなかった。
それでも俺には町田さんが居たから何となく学校生活を送れていた。
でも中学校を卒業すれば町田さんともお別れでこれからどうすればいいか悩んでいた。
だがしかし....
「中学校最後の期末テスト、また北沢くんが一位なのね」
「まぁな、勉強だけが取り柄なもんで」
「流石だね、高校でも勉強取り柄マシーンで頑張ってね」
「なんだよそれ。そういえば町田さんってどこの高校に行くの?」
「私は北沢くんみたいに勉強だけマシーンは嫌だからそこそこの学校に行こうかなと」
「おい、だからなんだよそのマシーンは! んでどこなんだよ」
「柯ヶ丘第一学園《くきがおかだいいちがくえん》だよ」
「え?」
「え?」
そして今に至る。
まさかの同じ学校とは、嬉しくないような嬉しいような。
でも町田さんがいるなら高校もぼっち回避は確実だな。
「おはよう! 相変わらず顔が暗いなぁ」
「おはよう。なんだ朝から悪口なんて。あれだな、町田さんは悪口マシーンか」
「いいね! それ!」
「いいのかよ」
そんな小学生から続けてるたわいもない話をしながら俺たちは門をくぐった。
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