色彩わるつ。




「キホ……?」

 壊れそうなくらい早い鼓動を鎮めようとして、キホを見ると、キホは顔を赤くしながらひまわりを見ていた。

「どういうつもり……って、聞きたいけど」

「……うん」

 やばいなにこれ、キホ、俺のこと……。

 淡かった希望が目の前に現れて、急に照れくさくなりつつ、ギュッとキホの手を握ってみる。




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