君がくれた無垢な愛を僕は今日も抱きしめる
「陽茉莉は今までよく頑張ってきたね」
亮平は優しく陽茉莉の頭を撫でる。
頑張ってきたのか自分ではよくわからないけれど、そうやって慈しんでくれることがとても嬉しい。
「こんなこと、言うつもりじゃなかったんだけどな……」
「いいんだよ。一人で抱え込まなくていい。陽茉莉がいつも俺を支えてくれるように、俺も陽茉莉を支えられるよう頑張るよ」
「亮平さん、いつもありがとう」
亮平は陽茉莉を優しく包み込む。いつも陽茉莉に助けられているのだ。亮平だって陽茉莉の力になりたい。
「そうだ陽茉莉、ちょっと待ってて」
亮平は陽茉莉を優しく膝から下ろすと一度リビングを出て行く。陽茉莉がなんだろうと思っている間に、すぐにまたリビングへ戻ってきた。
亮平の膝の上には白い小さな箱が乗っており、亮平は陽茉莉の正面に車椅子をとめると、その箱を手のひらに乗せてゆっくりと開けた。
キラリと輝く大きなダイヤモンドを中心に、アームに敷き詰められたメレダイヤモンドが光を反射して星のようにキラキラと瞬く。
一目でそれがとても高価な指輪だとわかった。
「これを陽茉莉に。この先もずっと陽茉莉と一緒にいたいと思ってる。俺と結婚してください」
「結婚……」
ぽかんとした陽茉莉の左手を取る。ケースから出した指輪をそっと陽茉莉の左薬指にはめた。するりとはまる指輪は幾重にも光が反射して陽茉莉の手を輝かす。
「もちろん、今すぐ結婚しようと言っているわけじゃないよ。家族は大事だもんな。ゆっくりでいいから、ご両親に認めてもらおう。それで陽茉莉が納得いったときに結婚してほしい。ダメかな?」
陽茉莉を覗き込む亮平の瞳はとてもまっすぐで、その美しい輝きに吸い込まれそうになってしまう。
たくさんの不安や悩みも一気に吹き飛んでしまいそうなほど、陽茉莉の胸は熱く締めつけられる。ドキドキと鼓動が増していく感じに思わず左手を包み込むように胸のあたりをぎゅうっとおさえた。
「ありがとう、亮平さん。嬉しい」
それ以上、言葉にならない。胸がいっぱいで泣きたくなるくらい目頭が熱い。今にもぽんっと弾けてしまいそう。
「陽茉莉はパティシエだから、指輪なんてしないかもと思ったんだけど、どうしても贈りたくて。陽茉莉を諦めるつもりはないし、他の誰にも渡す気はないから」
亮平の強い意志がひしひしと伝わってくる。
陽茉莉だってこの恋を諦めるつもりもないし亮平が他の誰かと結ばれるのも嫌だ。亮平の隣には絶対に自分がいたい。
でもそれを言葉にするには胸がいっぱい過ぎて上手く言えない。代わりにふわりと亮平を抱きしめた。
「大好き。亮平さん」
甘く可愛らしい声が亮平の耳をくすぐる。
離してなるものかと亮平はしっかりと陽茉莉の腰を引き寄せた。
一緒にいるだけでこんなにもあたたかい。
幸せでたまらない。
こんなにも誰かを好きになれることが奇跡のように思えた。
亮平は優しく陽茉莉の頭を撫でる。
頑張ってきたのか自分ではよくわからないけれど、そうやって慈しんでくれることがとても嬉しい。
「こんなこと、言うつもりじゃなかったんだけどな……」
「いいんだよ。一人で抱え込まなくていい。陽茉莉がいつも俺を支えてくれるように、俺も陽茉莉を支えられるよう頑張るよ」
「亮平さん、いつもありがとう」
亮平は陽茉莉を優しく包み込む。いつも陽茉莉に助けられているのだ。亮平だって陽茉莉の力になりたい。
「そうだ陽茉莉、ちょっと待ってて」
亮平は陽茉莉を優しく膝から下ろすと一度リビングを出て行く。陽茉莉がなんだろうと思っている間に、すぐにまたリビングへ戻ってきた。
亮平の膝の上には白い小さな箱が乗っており、亮平は陽茉莉の正面に車椅子をとめると、その箱を手のひらに乗せてゆっくりと開けた。
キラリと輝く大きなダイヤモンドを中心に、アームに敷き詰められたメレダイヤモンドが光を反射して星のようにキラキラと瞬く。
一目でそれがとても高価な指輪だとわかった。
「これを陽茉莉に。この先もずっと陽茉莉と一緒にいたいと思ってる。俺と結婚してください」
「結婚……」
ぽかんとした陽茉莉の左手を取る。ケースから出した指輪をそっと陽茉莉の左薬指にはめた。するりとはまる指輪は幾重にも光が反射して陽茉莉の手を輝かす。
「もちろん、今すぐ結婚しようと言っているわけじゃないよ。家族は大事だもんな。ゆっくりでいいから、ご両親に認めてもらおう。それで陽茉莉が納得いったときに結婚してほしい。ダメかな?」
陽茉莉を覗き込む亮平の瞳はとてもまっすぐで、その美しい輝きに吸い込まれそうになってしまう。
たくさんの不安や悩みも一気に吹き飛んでしまいそうなほど、陽茉莉の胸は熱く締めつけられる。ドキドキと鼓動が増していく感じに思わず左手を包み込むように胸のあたりをぎゅうっとおさえた。
「ありがとう、亮平さん。嬉しい」
それ以上、言葉にならない。胸がいっぱいで泣きたくなるくらい目頭が熱い。今にもぽんっと弾けてしまいそう。
「陽茉莉はパティシエだから、指輪なんてしないかもと思ったんだけど、どうしても贈りたくて。陽茉莉を諦めるつもりはないし、他の誰にも渡す気はないから」
亮平の強い意志がひしひしと伝わってくる。
陽茉莉だってこの恋を諦めるつもりもないし亮平が他の誰かと結ばれるのも嫌だ。亮平の隣には絶対に自分がいたい。
でもそれを言葉にするには胸がいっぱい過ぎて上手く言えない。代わりにふわりと亮平を抱きしめた。
「大好き。亮平さん」
甘く可愛らしい声が亮平の耳をくすぐる。
離してなるものかと亮平はしっかりと陽茉莉の腰を引き寄せた。
一緒にいるだけでこんなにもあたたかい。
幸せでたまらない。
こんなにも誰かを好きになれることが奇跡のように思えた。