私のお兄ちゃん season1
届いたファミリーサイズのピザを食べながら、会話が始まった。
「どう、玲蘭ちゃんと、志穂ちゃんは。部屋の片付け作業進んでる?」
「朝比奈くんが手伝ってくれたので、結構進みました。」
「おい玲蘭、苗字で呼ぶのやめろよ。伊織でいいよ。」
「そ、そうだよね。癖でしばらくは呼んじゃうかも。」
「玲蘭、明日から、苗字変わること、みんなに説明した?」
「まだなの.....。」
母•真由美が言うと、気が付いたように、伊織が言った。
「そのことなんだけど、できるなら玲蘭も志穂も、玲蘭が中学卒業までは旧姓で名乗った方がいいんじゃね?」
「え?」
「俺が兄貴になったとか言うと、騒ぐ奴いるだろうし、山飼とかもお前に対して、変に絡んでくるかもしれねーじゃん。説明するなら、担任の高橋ちゃんだけにしろよ。」
「え、まぁ、うん、当分の間、そうして、落ち着いたら徐々に、って感じにしようかな。」
「その方がいいよ。山飼に何言われるか、わかんねーだろ......。」
そう言っている伊織の表情は冷たくて、なんだか怖かったように玲蘭は感じた。
伊織はピザを食べ終わると、自分の部屋に戻って行ってしまった。
玲蘭は伊織のことが気になり、夕食が終わった後、部屋を訪ねた。
「どう、玲蘭ちゃんと、志穂ちゃんは。部屋の片付け作業進んでる?」
「朝比奈くんが手伝ってくれたので、結構進みました。」
「おい玲蘭、苗字で呼ぶのやめろよ。伊織でいいよ。」
「そ、そうだよね。癖でしばらくは呼んじゃうかも。」
「玲蘭、明日から、苗字変わること、みんなに説明した?」
「まだなの.....。」
母•真由美が言うと、気が付いたように、伊織が言った。
「そのことなんだけど、できるなら玲蘭も志穂も、玲蘭が中学卒業までは旧姓で名乗った方がいいんじゃね?」
「え?」
「俺が兄貴になったとか言うと、騒ぐ奴いるだろうし、山飼とかもお前に対して、変に絡んでくるかもしれねーじゃん。説明するなら、担任の高橋ちゃんだけにしろよ。」
「え、まぁ、うん、当分の間、そうして、落ち着いたら徐々に、って感じにしようかな。」
「その方がいいよ。山飼に何言われるか、わかんねーだろ......。」
そう言っている伊織の表情は冷たくて、なんだか怖かったように玲蘭は感じた。
伊織はピザを食べ終わると、自分の部屋に戻って行ってしまった。
玲蘭は伊織のことが気になり、夕食が終わった後、部屋を訪ねた。