私のお兄ちゃん season1
第三話 波乱のはじまり
ある日、さりなは髪を染め直して、ヘアアレンジも、工夫して学校に来た。
「あーさりな、髪染めた?」
「ヘアアレンジ良いじゃん。」
「うん、いいでしょ?めっちゃ気に入ってるんだぁ!!」
友人の有澤や入江とはしゃいでいると、伊織が登校してきた。
さりなはそれに気づいて、伊織に近づいていく。
「いおりー!!おはよ❤︎」
「おぅ。」
髪を変えたことにも、気を止めない伊織に、さりなは表情を曇らす。
「いおり、見て。髪の色、変えたんだ。」
「おぅ、そうだな。」
興味のない返事。
さりなは、いつもなら我慢できたが、その日はできずに涙が溢れた。
「なにそれ、興味なしって感じだよね。
伊織はいつもそう。」
「いちいち気づいてやらなきゃいけないわけ?めんどくせぇ。」
「酷いよ!伊織。」
さりなは涙目になって、教室を飛び出した。
「さりな!!」
教室から走り出たさりなを、洋一は追いかけた。
伊織は席に座り、外の風景を眺めた。
さりなはそのまま、廊下の隅へ。
「さりな!」
「洋ちゃん。」
「何泣いてるんだよ、伊織が他人に興味ないのなんて、いつものことだろ。」
「だって、だって、だって......。」
さりなのなかで積み重なったものが、溢れ出たのだ。
「気にするなよ。」
「伊織、私と別れたいのかな。たしかにわたしのワガママで、付き合い始めた様なもんだったけどさ。」
洋一は苦笑いしか、できなかった。
「そりゃ、たしかに。さりなと付き合ってるのはバンドのためかもしれない。
さりながgive upしたら終わりだぜ?」
「わかってるけど、なんか一方的で辛いよ...。」
洋一はさりなに何も言えなかった。
「あーさりな、髪染めた?」
「ヘアアレンジ良いじゃん。」
「うん、いいでしょ?めっちゃ気に入ってるんだぁ!!」
友人の有澤や入江とはしゃいでいると、伊織が登校してきた。
さりなはそれに気づいて、伊織に近づいていく。
「いおりー!!おはよ❤︎」
「おぅ。」
髪を変えたことにも、気を止めない伊織に、さりなは表情を曇らす。
「いおり、見て。髪の色、変えたんだ。」
「おぅ、そうだな。」
興味のない返事。
さりなは、いつもなら我慢できたが、その日はできずに涙が溢れた。
「なにそれ、興味なしって感じだよね。
伊織はいつもそう。」
「いちいち気づいてやらなきゃいけないわけ?めんどくせぇ。」
「酷いよ!伊織。」
さりなは涙目になって、教室を飛び出した。
「さりな!!」
教室から走り出たさりなを、洋一は追いかけた。
伊織は席に座り、外の風景を眺めた。
さりなはそのまま、廊下の隅へ。
「さりな!」
「洋ちゃん。」
「何泣いてるんだよ、伊織が他人に興味ないのなんて、いつものことだろ。」
「だって、だって、だって......。」
さりなのなかで積み重なったものが、溢れ出たのだ。
「気にするなよ。」
「伊織、私と別れたいのかな。たしかにわたしのワガママで、付き合い始めた様なもんだったけどさ。」
洋一は苦笑いしか、できなかった。
「そりゃ、たしかに。さりなと付き合ってるのはバンドのためかもしれない。
さりながgive upしたら終わりだぜ?」
「わかってるけど、なんか一方的で辛いよ...。」
洋一はさりなに何も言えなかった。