私のお兄ちゃん season1
帰り道、奈々と似奈と帰ろうとすると、二年生の昇降口から、智之と修也が手を振ってきていたのに気づいた。
手を振りかえしていると、奈々は、玲蘭のほっぺを指でぷにっとした。
「なんかあったの?」
「え?」
「ぼーっとしちゃって、らしくないじゃん。」
「あ、恋の悩み?」
奈々と似奈から挟まれて質問攻めで、玲蘭は、俯く。
「な、なんでもないよ。」
「なんでもなくないよ、さっきのミーティングでもぼーっとしちゃってさぁ!!」
「うん。ごめん。でも、大丈夫だから!」
「玲蘭、玲蘭は本当いつも完璧でさ、私たちも頼り切ってる。でもさ、たまには頼ってよ。私たちのこと。」
玲蘭も、奈々や似奈なら、相談できるかもと思ったが、さすがにさっきのことを考えると、言えなかった。
伊織は何を考えて、あんなことしたのか、
そればかり考えてしまう、玲蘭だった。
手を振りかえしていると、奈々は、玲蘭のほっぺを指でぷにっとした。
「なんかあったの?」
「え?」
「ぼーっとしちゃって、らしくないじゃん。」
「あ、恋の悩み?」
奈々と似奈から挟まれて質問攻めで、玲蘭は、俯く。
「な、なんでもないよ。」
「なんでもなくないよ、さっきのミーティングでもぼーっとしちゃってさぁ!!」
「うん。ごめん。でも、大丈夫だから!」
「玲蘭、玲蘭は本当いつも完璧でさ、私たちも頼り切ってる。でもさ、たまには頼ってよ。私たちのこと。」
玲蘭も、奈々や似奈なら、相談できるかもと思ったが、さすがにさっきのことを考えると、言えなかった。
伊織は何を考えて、あんなことしたのか、
そればかり考えてしまう、玲蘭だった。