私のお兄ちゃん season1
その日の6限は全校集会だった。
生徒はダラダラと体育館に集まってくる。
いつもなら、皆会長の話を楽しみにしているところだが、この日は違った。
みんな好奇の目を玲蘭に向けるだろう。
奈々と似奈はそう危惧していた。
修也と智之もその空気感を感じて、声を震わせながら、マイクで司会として話始める。
「それでは、まず、副会長より、来学期の文化祭についての説明があります。」
奈々は壇上にあがり、来月の文化祭について、説明を始めた。
「副会長の福田奈々です。
本日は、秋開催の文化祭について、説明します。
午前中の第一部は合唱コンクールです。
現在音楽の授業で練習している課題曲を、クラス毎に披露してください。
午後の第二部は有志による発表です。本年度は5組、募集を募り、皆さんによる投票、生徒会と先生方による審査の上、出演する5組を決めたいと思います。
出演したい方は、生徒会室前の申込書を記載の上、生徒会役員までご提出ください。
期限は20日までとします。
夏休み前のホームルームで投票を行いますので、みなさん投票もご協力お願いします。」
奈々が説明を終わり、壇上から降りてきた。
「続きまして、生徒会長よりお話しです。」
奈々は玲蘭の顔を見て表情で頑張れ、と伝えた。
玲蘭も無言で頷いて、壇上に上がる。
玲蘭は生徒たちの目を見ずに、真っ直ぐ前を向いた。
「人の男に手を出す人間が生徒会長でいいんですかー?」
有澤が声を出した。
「ダメでしょ、解任かいにーん!」
入江も大声で叫ぶ。
「うるせーな、静かにしろ!」
伊織が立ち上がって叫んだ。
「解任!解任!」
2人が手を叩いて騒ぎ出すと、何人か手を叩きはじめた。
「やめろ、てめえら、ぶっ飛ばされテェのか。」
「おーっと、当事者の伊織くんが庇い始めました!」
楓が騒ぎ出した。
「静かにしてください。」
司会の修也が、マイクで注意をする。
「雨宮玲蘭!おまえなんか生徒会長辞めろ!」
「さりなのこと傷つけやがって、ぜってー許せねー。優等生ぶってんじゃねぇよ。」
野次を飛ばす2人。
玲蘭の目は潤む。
体育館はざわついた。
生徒はダラダラと体育館に集まってくる。
いつもなら、皆会長の話を楽しみにしているところだが、この日は違った。
みんな好奇の目を玲蘭に向けるだろう。
奈々と似奈はそう危惧していた。
修也と智之もその空気感を感じて、声を震わせながら、マイクで司会として話始める。
「それでは、まず、副会長より、来学期の文化祭についての説明があります。」
奈々は壇上にあがり、来月の文化祭について、説明を始めた。
「副会長の福田奈々です。
本日は、秋開催の文化祭について、説明します。
午前中の第一部は合唱コンクールです。
現在音楽の授業で練習している課題曲を、クラス毎に披露してください。
午後の第二部は有志による発表です。本年度は5組、募集を募り、皆さんによる投票、生徒会と先生方による審査の上、出演する5組を決めたいと思います。
出演したい方は、生徒会室前の申込書を記載の上、生徒会役員までご提出ください。
期限は20日までとします。
夏休み前のホームルームで投票を行いますので、みなさん投票もご協力お願いします。」
奈々が説明を終わり、壇上から降りてきた。
「続きまして、生徒会長よりお話しです。」
奈々は玲蘭の顔を見て表情で頑張れ、と伝えた。
玲蘭も無言で頷いて、壇上に上がる。
玲蘭は生徒たちの目を見ずに、真っ直ぐ前を向いた。
「人の男に手を出す人間が生徒会長でいいんですかー?」
有澤が声を出した。
「ダメでしょ、解任かいにーん!」
入江も大声で叫ぶ。
「うるせーな、静かにしろ!」
伊織が立ち上がって叫んだ。
「解任!解任!」
2人が手を叩いて騒ぎ出すと、何人か手を叩きはじめた。
「やめろ、てめえら、ぶっ飛ばされテェのか。」
「おーっと、当事者の伊織くんが庇い始めました!」
楓が騒ぎ出した。
「静かにしてください。」
司会の修也が、マイクで注意をする。
「雨宮玲蘭!おまえなんか生徒会長辞めろ!」
「さりなのこと傷つけやがって、ぜってー許せねー。優等生ぶってんじゃねぇよ。」
野次を飛ばす2人。
玲蘭の目は潤む。
体育館はざわついた。