私のお兄ちゃん season1
第5話 2人のきょり
玲蘭はびしょ濡れで家に入った。
伊織は物音がしたから、リビングから玄関に来て、ズぶ濡れの玲蘭を見て驚く。
「玲蘭...。傘持ってなかったのか。」
「うん。知らなかった。今日雨降るだなんて。やだなー、ビショビショになっちゃった!」
伊織は玲蘭の足に怪我があることに気がついた。
「玲蘭、足、どうしたんだよ。」
「え?」
玲蘭は自分の足の怪我に伊織から言われて初めて気がついた。
それくらいザザぶりの雨の中、夢中で帰ってきたのだ。
「玲蘭、まさか、さりなに暴力振るわれたわけじゃねーよな?」
「違う。違うよ。逢沢さんは関係ない。」
「じゃあ、入江と有澤だろ。...あいつら!!」
「大丈夫だから!気にしないでよ。」
怒りに震えている伊織をなだめ、玲蘭は靴を脱いで、家に上がった。
「玲蘭!」
伊織は玲蘭を抱きしめた。
「ごめん.......!」
「伊織。」
「俺のせいで、こんな目にあって.......。」
「ううん。大丈夫。」
伊織は玲蘭にそのままキスをした。
舌を絡ませてくる大人のキス。
玲蘭は恥ずかしくなり、息も苦しくなって、伊織を突き飛ばした。
「やめてよ。」
玲蘭は息を整えて、伊織を見た。
「ごめん。」
「もう、辞めよう。こんなこと。倫理に反してる。」
「玲蘭.....。」
「私だって、好きな気持ちが止まらなくなりそうなんだもん。」
玲蘭は涙混じりの声で言った。
そんな玲蘭の涙で、伊織の中のなにかがキレた。
伊織は物音がしたから、リビングから玄関に来て、ズぶ濡れの玲蘭を見て驚く。
「玲蘭...。傘持ってなかったのか。」
「うん。知らなかった。今日雨降るだなんて。やだなー、ビショビショになっちゃった!」
伊織は玲蘭の足に怪我があることに気がついた。
「玲蘭、足、どうしたんだよ。」
「え?」
玲蘭は自分の足の怪我に伊織から言われて初めて気がついた。
それくらいザザぶりの雨の中、夢中で帰ってきたのだ。
「玲蘭、まさか、さりなに暴力振るわれたわけじゃねーよな?」
「違う。違うよ。逢沢さんは関係ない。」
「じゃあ、入江と有澤だろ。...あいつら!!」
「大丈夫だから!気にしないでよ。」
怒りに震えている伊織をなだめ、玲蘭は靴を脱いで、家に上がった。
「玲蘭!」
伊織は玲蘭を抱きしめた。
「ごめん.......!」
「伊織。」
「俺のせいで、こんな目にあって.......。」
「ううん。大丈夫。」
伊織は玲蘭にそのままキスをした。
舌を絡ませてくる大人のキス。
玲蘭は恥ずかしくなり、息も苦しくなって、伊織を突き飛ばした。
「やめてよ。」
玲蘭は息を整えて、伊織を見た。
「ごめん。」
「もう、辞めよう。こんなこと。倫理に反してる。」
「玲蘭.....。」
「私だって、好きな気持ちが止まらなくなりそうなんだもん。」
玲蘭は涙混じりの声で言った。
そんな玲蘭の涙で、伊織の中のなにかがキレた。