私のお兄ちゃん season1
玲蘭は伊織が怯んだ隙に、セーラー服を回収し、自分の部屋にさっと戻った。


そしてドアにもたれて、キャミソール姿のままうなだれる。



あと少しで、伊織としてしまうところだった。




自分がどんどん崩れていく。




玲蘭の心の中では複雑な気持ちが玲蘭を果敢に攻撃する。




伊織に触れたいと思う気持ちと、許さない関係であることを律する気持ち。



さっき感じたのは何だったのだろう。



一瞬で欲の力に支配されてしまった。




しばらく落ち着くまで、ずっと玲蘭は座り込んでいた。




やっと心を落ち着かせ、玲蘭が汚れたセーラー服を洗うために脱衣所に行き、




洗濯機に入れて洗剤を入れて、スタートボタンを押した。



すると、後ろから伊織に抱きしめられた。




「さっきは、ごめん。玲蘭。」


「伊織。」



「でも、好きなんだ。」




「私も、好き。」




伊織は玲蘭を振り向かせて、キスをした。




伊織の優しいキスに、玲蘭のこころもどんどん満たされていく。



そして、伊織は人差し指を立てて、しーっとした。




「内緒、だからな。じゃあ、俺、夕飯作るわ。」




「伊織.....。」





玲蘭は複雑な気持ちで、伊織のことを見送った。
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