ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
レイラの書いた意外な人物にルーカスは心底から驚いた。アイザックはレイラの護衛騎士だ。しかも、3周目の今回、初めて起用した人物なのだ。慌てたルーカスはレイラの肩に手を置いてのぞき込んだ。
「何かされたか?」
アイザックならレイラを守れると思って起用した人物なのに、まさかレイラに危害を加えたのかとルーカスの胸が早鐘を打った。レイラは首を振って紙にペンを走らせた。
『何もされてません。ですが、アイザックは何でもわかり過ぎてる節があります』
ただのコミュ強です。
だが、レイラの言葉をもらってルーカスが考えてみると、アイザックに不審な点があることが浮かんできた。
ただのコミュ強ですよ?
「たしか劇場爆破事件の時、爆発前に君を逃がしたのはアイザックだな」
(きな臭い、などと言っていましたがあれは察しが良すぎましたわ)
「あれから特にレイラとの距離が近い気がするのも気になる」