ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
跪いたアイザックはレイラの手に額を押し当て、忠誠の姿勢をとった。
「俺は、貴女の味方です」
アイザックの誠意が、はっきりとレイラに伝わった。
疑ってしまったのが本当に申し訳なかった。だけどこうして、言葉と行動で示してもらえるのは安心を与えてくれる。
「不安にさせてすみませんでした」
レイラは首を横に振って、自身を顧みる。
人の気持ちを汲むのが上手で、笑顔を絶やさず愛想がよいアイザックでさえも、こうやって改めて気持ちを伝える行為を忘れない。
(私も伝える努力をもっとしなくてはいけないわね)
伝えなきゃ、伝わらない。
レイラの頭には優しく微笑むルーカスが浮かんだ。レイラはもっともっといろんなことをルーカスに伝えたいと思った。
「騎士みたいだったわよ、アイザック」
「ベル様、俺、マジの護衛騎士なんですけど」