ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
ぽんぽん会話を続けるベルとアイザックに、レイラは相談してみることにした。この二人は外面最強の意思疎通お化けである。
ルーカスが提案した筆談をベルはすぐに取り入れて、いつも紙を用意してくれていた。レイラはその紙にするすると美しい字を書き始めた。ベルとアイザックは珍しいレイラからのアクションに食い入る。
『今度のパーティーで、ルーカス様のパートナーとして恥ずかしくない振る舞いをしたいのです』
「レイラ様は立ち居振る舞い完璧ですわよ?誰もが見惚れますわ」
「お喋りができないってことじゃないですか?」
「挨拶ができれば十分でしょ?」
『挨拶が限界です。いつもルーカス様が雑談をしなくていいように歩き回ってくださいますが、ウィリアム様が』