ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─


話せないレイラへのウィリアムの全てが正論の口撃に、レイラは静かに息が短くなる。喉から涙があがってきて、止める間もなく目からは雫か落ちていた。



「はい、淑女が泣くのも失格。何も解決しない」



綺麗過ぎる真顔から、はらはら落ちる涙にウィリアムはハァと息をつく。レイラの自尊心を粉々になるまですり潰したウィリアムは、やっと本題を口にする。これを言うために来たのだ。



「ルーカスに新しい縁談があるんだ」



レイラの呼吸が完全に止まった。

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