ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
アイザックがソファに座ったまま動かないレイラを心配してのぞき込んだ。
「レイラ様、今日のドレス似合ってますよ」
ウィリアムに婚約破棄命令を受けた現場を、ベルとアイザックは覗いていた。レイラが落ち込んでいるのはわかる。だが、今レイラが何を思っているのかまでは、わからない。
(忙しいポンコツルーカス様が、レイラ様の情緒慰めまで手が回るはずないよなぁ!)
だから早く告白しておけと言ったのに!とアイザックはモヤモヤした。手がかかる焦れた二人だ。
だが、真面目なルーカスが仕事を蔑ろにするとも思えない。どっちもうまくやれ、なんてルーカスには無理な話だ。