ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
レイラが衝撃の言葉を発してドアを閉めようとしたが、ルーカスは納得できなかった。ドアの間に足を踏み入れて閉めさせなかった。
「話を!レイラ、話をさせて欲しい!」
レイラは大きく首を振って涙をこぼした。ルーカスにはレイラの涙の意味も、会いたくないと言われた理由も全くわからない。
毎日イエール国の王女と部屋にこもって、頭を突き合わし、なんとか両国の均衡を保つ案はないか検討している。レイラとの婚約を守るためだ。
ルーカスはレイラとの婚約を守るために必死だ。
なのに、レイラからそんな言葉をもらっては戦う理由がなくなってしまう。どうしても引けなかった。
「レイラ、お願いだ。何があった?君の涙の理由を知りたい」