ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
あふれる愛しさを混ぜ合った初めてのキス。
初めての口づけが離れて、レイラと額をキスし合ったルーカスは甘いため息をついた。余韻を楽しむ余裕もなく、理性を置き去りにしたルーカスは正直だった。
「このキスだけじゃ足りない」
初めてのキスは特別で、満ち足りていたはずなのに、まだ足りない。ルーカスはレイラといると強欲になっていく。
「もっと君が欲しい」
レイラへの想いがとめどない。こんな至近距離で初めて見た潤んだレイラの青い瞳がもう一度、ゆっくりと閉じられる。
ルーカスの渇望に応えるように、もっとして欲しいと語るその行為にルーカスは何も考えられなかった。
レイラが好きで好きで好きで。
ただ、もっとレイラが欲しかった。