ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
ルーカスは床にへたり込んだままキス待ちのレイラを抱き上げて、ソファに横たえる。仰向けになるレイラに覆いかぶさるルーカスを、レイラが両腕を伸ばして求めた。
求める細腕に抱き寄せられたルーカスは、レイラの唇に行儀悪くむしゃぶりつく。
「ッン……ぁ」
一度で伝えきれない想いを何度でも重ねて、苦しいくらいに抱き合い、舌を絡めて涎が糸を引くほどに口づけあった。
終わることのないキスの合間にルーカスは、好きだと、愛してると、君が欲しいと貯め込み続けた想いを吐露し続けた。それでもまだ何も伝え足りていなかった。
蕩けるような低い声で繰り返し、繰り返し狂おしい愛を告げた。
「俺が生きる理由に、君を愛する以上の意味なんて、もうなくていい」
ルーカスの想いに触れるたびに、レイラの細腕がルーカスを抱きしめて、もっとと唇を強請る。
(私も私の生きる理由に、ルーカス様を愛する以上の意味を持ち合わせていませんわ)
レイラからのキスのおねだりは、レイラからの愛してるに聞こえた。言葉などで表現できない甘美さに誘われて、ルーカスは狂うほどレイラの唇を求めてしまった。
言葉で追いつかない二人の想いを口づけは埋めていく。
お互いの唇の境界がわからなくなるほど深い口づけは、いつまでも終わらなかった。