ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
朝がやってきて、破壊されたドアからアイザックが入室した。ベッドで抱き合って健やかに眠っているレイラとルーカスをじっと見下ろす。確認事項は服を着ているかどうかだ。
(夜中に破壊音鳴るから俺飛んで来るよね。覗いちゃうよね。空気読むよね。人が集まってくるのを下の階で捌くよね。
俺一睡もしてないんですけど!
てか二人ともがっちり服着ててセーフなんだかなんだか……
いやもういっそヤっとけよ!!)
目の下に濃い隈をつくったアイザックがレイラをがっしりホールドしたまま眠っているルーカスの肩を叩く。
「ルーカス様、セイディ様との会合に遅れますよ」
「ハッ!」
(わっ!)
ルーカスは驚いて飛び起きたが、腕に抱いたレイラを離さなくて、レイラはいきなり垂直に抱き起こされた。勢いの良い目覚めとなった。