ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
「退室を」
甘ったるい視線がだけが飛び交う朝食を終え、ルーカスが侍女の一人を呼び止めて部屋の全員を退室させた。
二人の空間を確保したルーカスは、席を立つ。
「レイラ、手を」
テーブルを挟んで向かいに座るレイラの側に寄ってエスコートの手を差し出すと、レイラは流暢な仕草で手を重ねて立ち上がった。
立ち上がったレイラがじっとルーカスを見上げるだけで愛しくて、ルーカスは思わずその唇に唇をちゅっと重ねてしまう。
(や!あ、そのなんですのこれ最高ですわぁああ!)
ルーカスのいきなりちゅっちゅを受けて彫刻の真顔のレイラが脳内発狂していると、ルーカスは自分のやったことに照れて片手で額を覆った。耳先が真っ赤だ。昨夜想いが通じ合った実感が湧いて来る。
「君が可愛くてたまらない」
(な、な!あぁああ!死ぬ死にますわ死のうとした時より死にそうですわ!)
レイラはもう天をも突き抜ける嬉しさで頭がいっぱいだ。レイラの手を握ったままのルーカスはぶっ壊してしまった理性の壁はもう戻ってこないと知った。
「君を美しいと心の内で叫び続けてきたんだが、触れると可愛くて仕方なくなってしまった」
(こーろーさーれーるー!!本望!)