ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─


ルーカスの愛語で殺害されそうなレイラの死因は喜びだ。


ルーカスはレイラが昨夜よりもずっと愛しい。愛を語らずにはいられず、触れずにいられなくて、もう手を離せなかった。


それに、レイラの想いももっと知りたかった。


「レイラ、昨日君は俺を慕っていると言ってくれたが……俺はその、足りないんだ」

(ハッ!私では物足らない?)


またおかしな誤解をし始めそうになるレイラだが、ルーカスはさらに言葉を重ねた。


理性リミッターを手放したルーカスはレイラへの想いは全部垂れ流す、というナイスな方向に生真面目さを手に入れた。


「何度でも君からの愛してるを聞きたい」

(よよよ喜んで!!)

「だが、その言葉を何度も強請るのは君に負担だと知っているから」


レイラは昨夜お互いに何度もキスをおねだりしあったことを思い出して、お腹が熱くなってしまう。身体が触れあってしまえば、大好きして欲しいとおねだりすることができるとレイラは昨夜学んだ。


だが、やはり言葉は難しい。


(ルーカス様が望むなら、この身を捧げて前借り作戦で何度でも愛を告げたいばかりですが……)

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