ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─

書いた紙をセイディに渡すと、セイディはそういうことかとコクコク頷いた。レイラは今まで黙りこくってきたが、伝えようとすればこんなに簡単に伝わることだった。


「ゆっくりでかまいません。ルーカス様が貴女は才女だとおっしゃるのでぜひご意見を頂きたいです」


レイラがルーカスに目配せすると、ルーカスは照れて頭をかいた。


「君は俺の自慢だから……」


レイラは今まで知らなかったルーカスの想いを聞いて行儀悪くニヤついてしまった!と思ったが、何の問題もなく真顔だった。


完全真顔のレイラは今まで知らなかったお国の事情を知って、もしかしたらこれは全員がハッピーになれる選択なのではという案を思いついていた。


レイラが字を書いた紙をテーブルに差し出すと、セイディもルーカスもきょとんとした。


『ルーカス様の妹君ベル様が、

イーリス国に嫁ぐのはいかがでしょうか』


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