ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
セイディはテーブルを回り、レイラの手を両手で握り込んでぶんぶん振った。
「レイラ嬢!教えてくれて本当にありがとうございます!国に帰って、ベル様とリカルドの婚約で手を打てないか交渉してみます!」
ルーカスも立ち上がって、セイディに握手の手を差し出した。
「兄とベルには俺から話そう」
「よろしくお願いいたします、ルーカス様!」
(ベル様の恋を応援しただけですが、皆様のお役に立てたのかしら?)
早い展開にレイラはソファに座ったままだったが、ルーカスとセイディはぐっとビジネスライクな握手をして、会合は終わった。会合が終わる様子を見届けて、レイラは瞬きを増やした。
(ルーカス様が他の女性と握手されたのがちょっと……気になりますわ)
レイラは嫉妬深かった。