ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
レイラを見送るために側で控えていた侍女たちは、一方的な愛のまま夫に成り上がったルーカスの愛語に耳を疑った。だが、滑らかにスルーする。
ルーカスは朝食の席で、毎夜の訪問で、侍女がいようがあちこちでレイラに愛してると囁くようになった。相手にされてないだけで飽き足らず、ついにぶっ壊れてきたと侍女たちの中では通説である。
いつだってルーカスの言葉にレイラは無視だからだ。
ここ最近のルーカスの大きな独り言には、見て見ぬふりが正しい侍女の振る舞いであった。
(ルーカス様におほめ頂き光栄ですわ!私も、今日は顔の調子が絶好調だと感じてます!)
本日のレイラが極上にご機嫌で笑顔全開であることを、ルーカスだけは読み取っていた。
「そんなに笑顔を振りまかれると困るな。レイラは今日も可愛すぎる」
(((だから、どこで笑顔振りまいた??)))