ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
レイラがルーカスの隣にいるために、自分なりの努力に努力を重ねてくれる姿にルーカスは胸が熱かった。レイラの内面の魅力が万人に知れ渡ると、嫉妬を生むのも確かだ。
だが、お互いの想いを共有した今なら、ルーカスは変わっていく彼女を素直に認め応援し隣を堂々と歩くことができる。
彼女は素晴らしい女性だと、声高らかに言いまわりたい気持ちさえ湧いて来る。
両想いがもたらした「男の余裕」であった。
ルーカスが挨拶に回る相手相手に、レイラは手紙を贈った。
「レイラ嬢!とても胸打つおもてなしですね!感激しました!もしよければこれからも」
「これは、俺からです」
「る、ルーカス様からもお手紙が?!」
以前からレイラをほめそやすことに熱を注ぐ若い公爵の番になったとき、ルーカスもアイザックから手紙を受け取りそれを渡した。
レイラが手紙を書いてパーティの準備をしていたときに、ルーカスも隣で筆を取っていた。
(ルーカス様はどんなお手紙を書かれたのかしら?)