ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
ルーカスが水を差すところはあったが、レイラの手紙おもてなし自体は有力者女性陣に大好評だった。
話せなくてごめんなさいと、でもあなたと話したいと。その手紙からレイラの気持ちが伝わらないものはいなかったからだ。
どうにもならない体質とどう付き合い、どう伝えるか。レイラはなんともならないと諦めてきた。
しかし、ルーカスと過ごして、人と出会って、伝えることの大事さを知った。
伝えなきゃ伝わらない想いがあると知った。
体質は変えられない。だから変えるべきは体質との付き合い方、手段だったのだ。
レイラから手紙がもらえると一瞬でパーティの話題の中心となった。もうレイラが綺麗なだけで話せないことを誰も話題にしておらず、誰もがその手紙を欲しがるムーブメントが起きていた。
「やぁ、主役のお二人さん。結婚おめでとう!」
挨拶回りが終わったころ、やっとウィリアムが登場した。