ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
ルーカスはレイラと初めてキスを交わした日に深く知ってしまったのだ。
誰を裏切ろうと、何を犠牲にしようと、地獄に落ちようと、この愛だけは捨てられないと。
「俺は君のためなら、喜んで死ねる」
真面目なルーカスの言葉に、偽りは絶対ない。疑うことすらおこがましい。
ルーカスの腕の中で、レイラは深い紫色の瞳が優し気に死を語るのを見上げた。
今まで生きてきた中で一番、彼が愛しい瞬間だった。
レイラの瞳から綺麗な綺麗な愛の雫が零れ落ちた。
「俺が君をどれくらい愛しているか、疑いようもないくらい君に毎日伝え続けると誓おう」
ルーカスの体温から、腕から、鼓動から、ルーカスの愛が伝わってくる。彼の全てから愛してると聞こえてくるのはレイラの勘違いではない。
そんな言葉にならない愛をも受け取ることができるようになったのは、ルーカスのおかげだ。
「過去のレイラの分まで、君を全力で愛させてくれ」